「この市を訪れるには船しか交通機関はない。」という詩的小説の舞台のごとき都市です。
ここは三泊ぐらいしないと味がわからないでしょう。一週間いてもよい町です。
須賀敦子さんの優れた著作がありますね。
死刑を宣告された囚人は牢獄に戻されるとき、この橋の二つの窓から二回、美しいベニスの潟を今生の別れに見たそうです。夜、別の出口から出されて処刑されるのです。
今の日本はこの橋の上の状況にあるのか否か、わたしの知るところではありませ ん。
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