感謝の気持ち忘れない − 水谷粛代さん


【「『ありがとう』という言葉が好き。感謝の気持ちはいつも忘れたくない」と話す水谷粛代さん=四日市市久保田1丁目の桔梗屋四日市支店で】

 「人と接することが好き。仕事でいろんな話をするのは楽しい。気分転換にもなる」と親しみやすい笑顔で話す。
 津市南新町に本社を置く桔梗屋は製菓、製パンなど原材料の卸問屋で食品の総合商社。5歳年上の夫、浩章さんが経営する。自身は四日市支店で経理のほか、販売や営業など幅広くこなし、夫と会社を支える。
 ほかにも、料理好きの特技を生かし、月1回開催する和、洋菓子の各講習会で助手、パン教室では講師を務める。3年前に名古屋市で開催したケーキコンクールで3位入賞した腕前。「好きなことは突き詰めたいタイプ」と楽しげに話す。
 結婚を機に、26歳で夫の会社を手伝うようになった。2人の息子を育てながらの両立は大変なこともあったが、持ち前のプラス思考な性格で乗り越えた。「おんぶしながら仕事したこともある」と振り返りながら、「祖父母の存在も大きい。おかげで優しい子に育ってくれた」と話す。
 明るくおおらかな人柄とは別に、子どもの頃から体が弱く、これまでにも何度か病を患い、体調を崩してきた。それでも、やる気を失うことなくここまで来ることができたのは、周囲の協力だけでなく、仕事への熱い思いと前向きな生き方のおかげ。常に夢を持って、努力してきた。
 「『ありがとう』という言葉が好き。感謝の気持ちはいつも忘れたくない」と穏やかにほほ笑んだ。

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