お客様の満足がやりがい − 加藤佐知子さん
【「一生懸命やったら結果は出てくる」と話す加藤さん=鈴鹿市北江島町のAIエステティックサロンで】
「いつか自分の店を持ちたいという夢がようやく実現した」と、満面の笑みを浮かべる。「お客さまの満足が、私のやりがい」と熱く語る。
昨年6月にオープンしたばかりの自宅サロン。フェイシャルマッサージを中心に、ボディートリートメントなども施術する。
子どもの頃から手先が器用で、美容関係の仕事に就くのが夢だった。高校卒業後、名古屋市内のエステティックサロンで2年間基礎を学び、県内の美容室でエステティック部門を任されるように。約8年勤めた。「趣味は仕事と言えるほど、楽しくて仕方なかった」と当時を振り返る。
結婚や出産などで一時は仕事から離れたが、子育てが一段落した時に、3人の息子たちが「好きなことをしたら」と背中を押してくれた。
45歳でエステティシャンの仕事を再開。開業するために自宅を改装するのは、夫や息子が手伝ってくれた。「家族の理解があったからできた。感謝している」と話す。
経営は初めてで大変なことも多いが、エステ技術の向上に関しては、定期的に講習会や勉強会に参加するなど余念がない。「一生懸命やったら結果は出てくる。誠心誠意を込めてお客さまと向き合うのが大切」という信念は今も変わらない。
最近は後進の育成にも力を入れ、スクールも始めた。「エステに興味のある人だけでなく、一般の人も肌のことを学ぶきっかけにつながれば」とまだまだ夢は尽きない。