夢の実現を後押し − 新見有紀子さん
【「将来は世界で活躍したい」と話す新見さん=鈴鹿市若松西の自宅で】
「ビジョンボードは、潜在意識から夢をかなえるツールの一つ」と話す。
目標達成期限と達成者の名前、かなえたい夢を可視化したカラフルなイラストが1枚に詰まった作品は、見ているだけで前向きになれる気がしてくる。「毎日『成功した自分』の絵を見ることで、『そうなれる自分』を意識し、目標に向かうことができる。イメージトレーニングのようなもの」と説明する。
昨年6月、「ほかの人がしていないこと、人に喜んでもらえることがしたい」と、夢が実現した後の姿をイラストにして描く活動を始めた。ビジョンボードアーティストの肩書きは、自身で名付けた。
手描きのイラストに、パソコンで着色して完成させる。依頼者の夢や思いをできるだけ忠実に再現できるよう、時間をかけて話を聞く。会社経営者からの依頼が多いが、最年少は小学生。水泳をしている男の子で、2020年の東京オリンピックに出たいという夢を描いた。
これまでにない発想のアーティストとして、フェイスブックを通じて評判を呼び、全国各地から依頼が殺到。これまでに100枚以上の作品を描いてきた。
半年前からは鈴鹿市内で月に数回、自分たちの夢について語り合う「夢を語る朝活」も始めた。市内外から20代から70代まで毎回15人程度が集まる。「いろんなことを経験し、表現の幅を広げたい。将来は世界で活躍したい」と熱く語った。