太鼓に熱中、毎日楽しく − 西山実江さん
【「毎日楽しい。生き生きと暮らしている」と話す西山代表=津市本町で】
太鼓に熱中、毎日楽しく
津高虎太鼓女性部「華乃津会」代表 西山実江さん(59)=津市上浜町
「子どもの頃は、引っ込み思案でおとなしかった」中学生の時には手術も経験した。
その後、充実した高校での生活や、短大卒業後にブラジル在住の伯母を頼り、約1年間の留学で言葉や文化など、さまざまなことを学んだ経験が、自身の世界が広がる契機になった。
何げないきっかけで、太鼓を始めたのは36歳の時。3人の育児や父親の介護など、練習に参加するのに困難な時期もあったが、いつの間にかどんどん太鼓の魅力にはまっていった。「太鼓は素直。自分に迷いがあるときは、そんな音しか出ない。仲間のことも、いつもと違うと、音に出るからすぐに分かる」と太鼓への熱い思いを語る。
同会が発足して約22年。現在は津市中心の30代から70代までの21人が、週1度集まって練習する。モットーは「楽しそうな太鼓」。メンバー全員、仲がいいのが自慢。「みんなに会うと、ストレス発散にもなる」と笑顔を見せる。
代表として、輪の中にみんなが入れるように、常に気を配る。問題があれば話し合いもし、面倒見の良さを発揮する。
仲間たちとの関わりの中で、女性パワーの素晴らしさを実感。「女性の力をもっと生かしていくことが必要」と、現在は市議会議員としても活躍している。
「毎日が楽しい。生き生きと暮らしている」と話す姿は、言葉通り輝いていた。