県内17教室で「フラ」指導 − 竹内喜代美さん
【「フラの魅力は年齢に合わせた踊り方ができるところ」と話す竹内さん=四日市市鵜の森の自宅で】
50歳の時、仲間とのボランティア活動がきっかけで、県内初のフラダンス教室を立ち上げた。愛知万博や東京ディズニーランドのステージで、踊りを披露したことも。現在は県内17教室で、20代から70代の女性、延べ約150人が和気あいあいとした雰囲気の中で、楽しく踊っている。
「年齢に合わせた踊り方ができるところ」がフラの魅力。出会いは40歳くらいの時。子育ても一段落し、「老後の楽しみに何か始めよう」と思った矢先、旅先のハワイで、同年代の女性が踊るフラに、一目で魅了された。
子育てと家事に専念してきた専業主婦生活が一変。幼少の頃から音楽に合わせて踊ることが好きだったこともあり、帰国後は月に数回、東京の教室に通い始めた。しかし、数年続けるうちに「本場で学びたい」という思いが強くなった。
夫の勧めもあり、ハワイで「本物」のフラを取得することを決意。8年ほど、毎月のようにハワイへ通い、州公認の指導者から直接学び、ハワイアンネーム「カワイレレ・オ・カ・ラウアエ」を授与された。「フラを知るには、ハワイの歴史や文化などを理解することも大切」と奥が深い。
「夫や子どもたちの理解と支えがあって、ここまできた。人にも恵まれ、視野が広がった」と感謝の気持ちでこれまでを振り返る。「これからも、1人でも多くの人にフラの魅力を伝えたい」とほほ笑んだ。