東紀州の自然生かしたい − 森田久美子さん
【「東紀州の自然を活用した活動をしたい」と話す森田代表取締役社長=津市本町の伊勢新聞社で】
「35年間、後ろも振り返らずに走り続けてきた。これから何をしようか考えたとき、東紀州の自然を活用した活動をしていこうと決めた」と、新たな目標に向かって、生き生きと目を輝かせる。
明和町に本社を置くドーモは容器包装資材の卸売りを中心に、衛生検査や商品企画開発など、多岐にわたる事業展開をしている。現在は代表取締役社長として多忙な日々を過ごすが、今後5年間で、若手に任せていけるよう準備を進めているという。「引き際が肝心」と笑顔を見せる。
「筋が通らないことは嫌いだった」という父親の生き方を、いつの間にか自身も受け継いできた。
若いころは厳しい父親に反発する気持ちもあり、自分でお金をためて経理の専門学校へ通ったこともある。夫が病で療養生活を始めたときは、最低限の援助で事業を立ち上げた。
数々の経験は大変なことも多く、がむしゃらに頑張る毎日だったが、やがて確実に自分自身への自信ややりがいにもつながってきた。今は厳しさの中の愛情も理解できる。もちろんその思いは、次の世代にもつないでいきたい。
今後の活動については「エコツーリズムを取り入れていきたい」と意気込みを見せた。