笑顔が一番のやりがい − 釆野妙子さん
【「子どもたちの笑顔が1番のやりがい」と話す釆野代表取締役=多気郡明和町の人形劇団どむならん事務所で】
「子どもたちの喜ぶ笑顔を見ることが、1番のやりがいね」と自身も楽しそうに話す。
平成6年、県唯一のプロ人形劇団として立ち上げた。劇団名の「どむならん」は伊勢弁で、「いたずらっ子」というような意味。「そんな子どもたちの、伸びよう、生きようとする前向きさを応援したい」との思いから名付けた。
もともと、子どもの頃からものづくりは好きだった。劇団を立ち上げるきっかけとなったのは、2人の息子たちがまだ小さかった頃、偶然行った人形劇の公演で、子どもたちが食い入るように見入っている姿を見たこと。「本当に楽しそうで、衝撃的だった」と当時を振り返る。ママ友たちと、アマチュア劇団をつくったこともある。
現在は、県内の保育園や幼稚園、小学校などを中心に全国各地で年間約120回以上の公演をこなしながら、年に1本のペースで新作を発表している。もちろん舞台は全て手作り。
毎日忙しいが、充実している。「約20年間、よくやってきたと思うけど、好きでやっているから楽しい」と朗らかに笑う。「これからも、人形劇の魅力を1人でも多くの人に知ってもらえるよう、頑張りたい。子どもたちと一緒に舞台をつくったりもしてみたいわね」と、生き生きと輝く笑顔が印象的だった。
11月16日午前10時半から東員町立図書館、12月8日午後2時半から松阪市嬉野図書館で、それぞれ公演予定。詳細は各図書館まで。