題名は、「まきちゃんのぼうしやさん」。この度、なんと、三重県津市在住の小学3年生の児童が絵本を出版しました。絵本出版経験のある私としても大変うれしく思います。しかも、とっても近所の小学校に通っている児童です。
お話は、主人公のまきちゃんが、さまざまな「帽子(ぼうし)」で、街の人たちの希望をかなえたり、助けてあげたりします。物忘れに困っているお年寄りに「ろうか帽子(老化防止)」を勧めたり、赤ちゃんの熱が下がらず困っている夫婦に「雪でできた『わたぼうし』」を渡したり、かくれんぼが苦手な子供に「かげぼうし」を渡したり。
出版の経緯は、お風呂で家族と一緒にお話を作っている時に作品のもとになるアイデアができ、その後、出版社主催の「えほん大賞」をお母さまが見つけられ応募したこと。編集者の方の目に留まり、出版が決定したそうです。
僕も子どもたちと過ごす時間を一層大切にし、このように創造性や想像力を高めることができるようにしていこうと改めて思いました。
出版したご本人は、これからの人生において、この挑戦した経験を大切にしつつ、自分らしく歩んでいってほしいと思います。また、同世代の子供たちにも、いろんなことに挑戦してほしいと思います。
棋士の羽生善治さんは、「挑戦というと、何か大きな目標に向かっていくことを想像しがちですが、毎日の生活の中で何かを選択したり、新しい知識を得ようとすることも小さな挑戦の積み重ね」とおっしゃっています。そう、皆さん、挑戦のタネは、日々の生活の中にあるのです。この絵本のアイデアがお風呂の中での会話から生まれたように。一日一日を大切に。