規格外農産物でバウムクーヘン JA伊勢、イチゴなど5種好評 三重

【規格外の農産物をいかしたバウムクーヘン=度会町大野木のJA伊勢本店で】

【伊勢】イチゴやマイヤーレモン、伊勢茶など、三重県のJA伊勢管内で生産された農産物の規格外品を活用したバウムクーヘンが好評だ。1個200円で、伊勢市や近郊の産直施設などで購入できる。

バウムクーヘンは、イチゴ(かおり野)、サツマイモ(紅はるか)、マイヤーレモン、セミノール、伊勢茶の5種類。

JA伊勢が、サイズや形状が規格に合わず、市場で流通されにくい農産物を活用し、商品化。規格外品をJA伊勢が買い取ることで、生産者の所得向上につなげる狙いがある。

使用しているのは、伊勢市や玉城町産のイチゴとサツマイモ、度会と大紀町の伊勢茶、南伊勢町や東紀州地域で栽培が盛んな柑橘類のマイヤーレモンとセミノール。それぞれペーストや果汁にして生地に練り込み、素材の風味を生かして焼き上げた。2月にイチゴとサツマイモを発売したところ好評で、客からのリクエストもあり、9月にほかの3種類が加わった。

JA伊勢の担当者は「規格外でも素材の味は変わらず、地元の農産物のおいしさを感じてもらえる焼き菓子。子どもからお年寄りまで、たくさんの人に食べてもらい、フードロス削減にもつなげたい」と話している。

サンファームおばた(伊勢市)、鳥羽マルシェ(鳥羽市)、VISON「マルシェヴィソン」(多気町)などで販売中。発送も受け付ける。

問い合わせはJA伊勢=電話0596(62)2281=へ。