創業スクールが開講 三十三総研・伊藤副社長が講義 伊賀市商工会

【創業スクールで講義を行う伊藤氏=ゆめテクノ伊賀で】

【伊賀】伊賀市商工会は23日、三重県伊賀市ゆめが丘1丁目のゆめテクノ伊賀で「創業スクール2023」を開講し、21人が参加した。創業を考えている人、創業後間もない人が対象で、参加者は20歳から69歳までの男性12人、女性9人(平均47歳)。三十三総研の伊藤公昭副社長らが講師を務め、10月21日まで毎週土曜に全5回開催される。

この日は伊藤氏が「創業環境の現状分析」「創業のビジョンのビジネスモデル」のテーマで講義。伊藤氏は経営者としての考え方や構想力、実行力について「世の中に何を提供したいのか、自身・自社の存在意義を明確にしてほしい。そのためには、将来の夢、理念をしっかり持つこと」とした。

その上で、論理的に物事を考えなければならない▽時間の使い方で未来が変わる▽IoTやAIなどの技術の進展が我々の生活を大きく変える▽構想力を身に付けてほしい▽実行力を磨くこと―などと語った。外部環境認識については「企業は環境適応型でないと生き残れない。自社に影響を及ぼす未来の変化は今すでに起きており、環境の変化の中から兆しをつかみ取る力を持たなければ。普段から情報収集し、想像する感性と見えないものを見る力を養わなければならない」と強調。

経営理念・経営目標・経営戦略の策定手法については「『三方よし』の価値観を持った社会の機関として一定の役割を果たせる企業にするため、哲学を持たせなければならない。目標を掲げることでなすべきことが明確になる。目標実現のため、自身の強み、弱みを分析し、やり方を考えて」などと話していた。