命の大切さ、人形劇で学ぶ 神田小児童ら、交通事故題材 東員町

【実際にあった交通事故を題材にした命の大切さを伝える人形劇=東員町六把野新田の神田小学校で】

【員弁郡】三重県東員町六把野新田の神田小学校で15日、交通事故で亡くなった地元の高校生を主人公にした人形劇が上演され、4年生74人が命の大切さを学んだ。

人形劇は、小中学校で講演や人形劇などを行い、命の大切さを伝え続けているグループ「いのちの言葉プロジェクト」(鷲見三重子代表)のメンバー9人が披露した。主人公は平成9年に脇見運転の車にはねられ、2週間後に亡くなった鷲見代表(69)=同所=の長男拓也さん(当時16歳)がモデル。事故前の拓也さんとの日常の一コマや、事故後、鷲見さん一家が悲しむ様子などを再現した。

人形劇の後、鷲見さんは「命は自分だけのものじゃない。みんなの笑顔が周りの人を幸せにする。ルールを守って、普段使う言葉を大切にしてほしい」と呼びかけた。

辻旦陽(あさひ)君(9つ)は「大切な人を亡くすと、悲しいことが分かりました。交通ルールはきちんと守らないといけないと思いました」と話した。