四日市市議で新人の伊藤昌志氏(53)=同市茂福=は17日、三重県庁で記者会見し、任期満了(4月29日)に伴う県議選の同市選挙区(定数七)に無所属で立候補すると表明した。政党の推薦も受けない方針。
伊藤氏は会見で、出馬の動機について「市議になってから、議員がコロナ禍で厚生労働省などのデータに基づく情報を発信していないことを肌で感じてきた。国民に正しい情報が伝わっていない」と述べた。
その上で、新型コロナウイルスなどの正しい情報発信に努めると強調。「県都は四日市市にあるべき」と述べ、県庁所在地を四日市市に移転させる考えも示した。予防医療の推進なども掲げた。
県議会には「心もとないところがある」と指摘。定数の削減を決めてから一度も選挙をせずに撤回した過去の経緯について「あり得ない。本当に恥ずかしい」と批判した。所属する会派は決めていない。
伊藤氏は四日市市出身。いなべ市の嘱託職員などを経て令和元年の四日市市議選で初当選し、一期目。平成24年の市長選では落選した。ユマニテク看護助産専門学校の非常勤講師。順天堂大体育学部卒。