亀山の新図書館開館前に不審者対応訓練

【亀山署が協力した「不審者対応訓練」=亀山市御幸町の今月26日開館する新図書館で】

【亀山】三重県亀山市は11日、同市御幸町のJR亀山駅前に今月26日開館する新図書館で、同館職員らを対象に「不審者対応訓練」を実施した。亀山署が協力した。

訓練は、同館職員らの防犯上の知識や体制、対応など危機管理体制の強化を確認するのが目的。同署生活安全課の加藤和巳課長と同館を所管する市教委の中原博教育長、井上香代子館長が立ち会い、職員ら計20人と署員六人が参加した。

不審者役の署員が、受け付け窓口でナイフをちらつかせて「館長を呼べ」「話がある」と声を張り上げて職員を威圧する中、職員が110番通報し、駆け付けた江ケ室交番の署員に取り押さえられると想定。また、刺股(さすまた)の実地研修もあった。

中原教育長は「図書館の職員は女性が多く、有事の際にも女性自身が対応しなければならない」とし、「訓練を通じて、利用者の避難誘導や冷静な対応、関係機関への情報伝達などを学び、開館以降の図書館運営に生かしてもらえれば」と見守っていた。