手づくりしめ縄で迎春準備 四日市の中部地区市民センターで講座 三重

【出来上がったしめ縄を手にする参加者ら=四日市市西浦の中部地区市民センターで】

三重県四日市市西浦の中部地区市民センターで13日、「迎春しめ縄づくり講座」があった。同市波木町の農業伊藤頼夫さん(81)の指導で男女4人が新年の幸せを願いながらしめ縄をなった。

伊藤さんは、7月に青刈りしたワラに霧吹きで適度に湿り気を加え、足指でワラの根元を押さえながら玄関用のしめ縄をなって見せ「右手を手前に引いて」「左ないで、扇を広げるように」など1人1人に丁寧に手ほどきしていた。

何度もほどいてはより直して悪戦苦闘する人もおり、伊藤さんに要領を教わりながら、稲穂や御幣、松竹梅、扇飾りなどを付けて仕上げていた。

同市北浜田町の芳村太一郎さん(66)は「初挑戦だったが立派なしめ縄ができた。孫たちに、じいじの手作りだと自慢できる」と話していた。(四日市)