2022年10月17日(月)

▼三重県鳥羽市の市民体育館で「差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する『教育』を確立しよう」をテーマに15日開いた第56回県人権・同和教育研究大会で、来賓あいさつした県議会の藤田宜三副議長が、人権を尊重する条例制定を進めてきた議会で「(人権侵害に絡む)悪質な情報」がネットに投稿されたのは残念と語った

▼前日の代表者会議で聴取された小林貴虎県議の国葬を巡る「反対のSNS発信の8割が隣の大陸から」ツイート問題を指したのだろうが、外国人や障害者差別解消を訴える主催者や来賓の中で、他にこのSNS発信への言及はなかった。会場では、代表者会議で共に追及された旧統一教会問題が話題になっていた気がする

▼同問題を追及した主役は、藤田副議長と同じ県議会会派・新政みえの三谷哲央副代表だが、来春の統一地方選勝利を目指した立憲民主党県連常任幹事会後の記者会見では、県連幹事長として国葬や県議のツイッター問題にそう触れることはなかったようだ

▼国会では同党は自民党との関係を追及している。岸田内閣の支持率は危険水域の35%まで下落した。統一地方選を「飛躍の導火線」とするならまたとない材料のだが、着火はしなかった

▼岸田内閣下落のきっかけは内閣改造が旧統一教会というヘビを出してしまったこと。立民も、中川正春県連代表が関連団体に祝電を、三谷県議が秘書として仕えた岡田克也同顧問は関係誌のインタビューに3回応じている。声をあげてはやぶ蛇という配慮があったのか

▼いまいち、気勢があがらなく感じたのは気のせいか。