三重県警は3月4日、令和4年度の人事異動を内示する。定年を迎える幹部が約15人で、大規模異動になりそうだ。警視昇任年度や幹部の声を基に異動を予想した。
◆警視正
稲垣好人刑事部長、原政美交通部長が定年を迎える。一方、新たに警視正に昇任するのは、警視昇任年度からみて、大林昌弘地域部長、小谷寛警務首席、出口浩警備首席の3氏が有力だ。
刑事部長には廣田清志四日市南署長の就任が濃厚とされている。生安部長には西堀浩一首席監察官が就くとみられる。交通部長には西久保陽氏が警察庁から戻って就任する見通し。藤井淳夫警備部長は留任とみられる。警察庁への出向は大林地域部長か。
大規模署の四日市南署長には射場重人生安部長、定年を迎える柳瀬真津署長の後任に中部管区から戻る稲葉幸弘氏が就くとみられる。
首席監察官は小谷警務首席が有力視される。
◆地域部長、学校長
地域部長には前川善英松阪署長、警察学校長には永井宏明桑名署長が就任する模様。
◆首席参事官
各部の首席参事官は大幅な入れ替えが予想される。警務首席(警務課長)に中西通地域首席が有力。刑事首席(刑事企画課長)に栁生裕也鈴鹿署長、生安首席(生安企画課長)は岡﨑浩司伊勢署長が就任するとみられる。交通首席(交通企画課長)は金川裕之運転免許試験課長、地域首席は髙橋哲也警衛対策課長とみられる。出口警備首席は留任か。荻田博文運転免許センター長(運転免許管理課長)が大規模署長に就いた場合、免セ長に岡田賢治津南署長が就くとの見方もある。
◆大規模署
鈴鹿署と松阪署は髙橋康二交通規制課長と荻田免セ長、桑名署と伊勢署は中部管区から戻る山名通之氏と三國悦夫交通指導課長が分け合うか。
◆警務部
総務課長に島田素明警備二課長の名前が挙がる。
◆刑事部
捜査一課長は山﨑正法人身安全対策課長が最有力。組織犯罪対策課長には岡田津南署長が就くとみる一方、中村勇索少年課長との声もある。鑑識課長と捜査三課長は樋口弘道名張署長と林忠雄刑事企画次長とで、科捜研所長と機捜隊長は景井憲一四日市南副署長と辻幸保警務次長が分け合いとなるか。嶋田敏捜査支援分析課長は留任とみられる。
◆交通部
交通規制課長は中部管区から戻る須川洋幸氏の名が挙がる。交通指導課長、交機隊長、高速隊長は河合清宏高速隊長、植松重光交通企画次長、堀井達也津副署長で分け合うか。運転免許試験課長は川邊正浩交機隊長か。
◆生安部
人身安全対策課長は西條一人通信指令課長が濃厚。少年課長には西脇秀樹地域次長が就くとの声がある。生活環境課長に中村誠二亀山署長か。今村悟サイバー犯罪対策課長は留任か。
◆警備部
国体に向けて設置された警衛対策課は廃止される。警備一課長には濵井良太熊野署長が有力。警備二課長は松岡善則いなべ署長と國枝正嗣警衛対策官のどちらかとみられる。機動隊長は中部管区から戻る山本幸司氏か。
◆地域部
大司光伸自動車警ら隊長は留任とみられる。通信指令課長は濱口裕史紀宝署長か。
◆中部管区出向
機動通信課長は筒井正司伊勢副署長が就くとの声がある。
◆中規模署
津南、伊賀、名張の3署は、中村義弘鑑識課長、中村少年課長、山本展慶総務課長がそれぞれ分け合いか。四日市北、鳥羽、尾鷲の3署は留任の見方が強い。
◆小規模署
いなべ、大台、熊野、紀宝の4署は、山本勇桑名副署長、竹内寛敏留置管理官、西脇春樹機動隊長、小林幸徳松阪副署長でそれぞれ分け合いか。四日市西署は留任か。
◆新設
警務部に「コンプライアンス推進監」と「術科指導推進監」、警備部に「警備・防災監」を新設する。いずれも所属長級の警視を据える。相次ぐ警察官の不祥事を受け、指導教養体勢を強化するため設けたコンプライアンス推進監は、警務次長が兼ねる見通し。