障害者スポーツの祭典、2020年東京パラリンピックの開幕まで500日を切った。三重県内初の全国障害者スポーツ大会(三重とこわか大会)開催を2年後に控える県でも障害者スポーツへの関心が高まっている。
県出身者の活躍が特に目覚ましかったのが、平成20年の北京パラリンピックだ。鈴鹿市出身で車いす陸上選手の伊藤智也さん(55)が男子400メートル、800メートルの2種目で金メダルに輝いた。四日市市出身の車いすテニス選手の齋田悟司さん(47)が男子ダブルスで銅メダリストになり県出身者のメダル獲得が相次いだ。
伊藤さんは同年、県ゆかりの障害者スポーツ選手として初の県民栄誉賞を受賞。200、400、800メートルの3種目でロンドンパラリンピックの銀メダルを獲得した4年後には、女子レスリングの吉田沙保里選手に続く2人目の県民特別栄誉賞受賞者となった。
2人は東京パラリンピックに向けて現役生活を続行中。ともに早くからプロ転向し、伊藤さんは障害者スポーツの発展・育成を目的としたNPO法人を立ち上げるなど、パラアスリートの先駆者としても精力的に活動している。
平成28年のリオデジャネイロ・パラリンピックでは、津市出身で10代の前川楓=陸上=、坂倉航季=水泳=の2人の若手も出場し、世界のひのき舞台を踏んだ。東京を舞台にした県ゆかりのパラアスリートたちの活躍が今から楽しみだ。