
【四日市】四日市市水沢町の三重茶農業協同組合(豊田栄之代表理事)は27日、同所斡旋場で新茶初市を開いた。最高値は手もみ茶の1キロ10万円(昨年値8万8888円)、平均値5945円(同5300円)で、4団体と6農家が出品した27点160キロ(同779キロ)の一番茶を取引した。
森智広市長が「地域の特産品かぶせ茶を全国に発信して普及に努め、茶業発展のため積極的に取り組みたい」とあいさつした。
県、四日市・鈴鹿・亀山市などの関係団体、茶商など35社約60人が参加。三本締めで競りが始まり、茶商らは新茶を口に含み、色や香り、手触りなどを確かめながら、昔ながらの五つ玉そろばんをはじく農協職員らと価格交渉し、あちこちで威勢のいい取引成立の手打ちが響いた。
豊田代表理事(63)は「3月に寒の戻りがあったが、遅霜もなく順調に生育して良質なお茶になった。活気ある取引ができた」と話していた。