電柱からカラスの巣を撤去 津・中電PG三重支社、停電防止

【電柱に作られたカラスの巣の撤去作業=津市内で】

【津】中部電力パワーグリッド三重支社(津市丸之内、加藤隆之支社長)は25日、同市納所町内で電柱に作られたカラスの巣を撤去した。

毎年2―6月はカラスが電柱に営巣することがあり、木の枝や針金などが電線に接触し停電の危険がある。同支社によると今シーズンは今月14日までで4514個を発見しており、営巣が原因とみられる停電は3月末時点で7件発生している。

この日は同支社津営業所の松永季樹さん(31)と市川倖暉さん(20)が高所作業車に乗り込み、電柱の高さ約10メートル部分にある腕金に枝などで作られた直径約60センチの巣を撤去。絶縁された工具で大きな塊を壊さないよう挟み、袋に入れた。

【電柱から撤去したカラスの巣=津市内で】

同支社は今年、住民が見つけた巣の情報や写真を専用サイトを通じて通報してもらうキャンペーンを展開しており、これまで発見された巣のうち約4割が同キャンペーンからの投稿という。

松永さんは「カラスの巣は一度取ってもまた作るを繰り返すので、見つけたら投稿をお願いしたい。ベランダのハンガーなど停電の原因になりやすいものは室内にしまって」と呼びかけた。