<春の高校野球>森部が7回2/3無失点 海星、県大会初先発登板で快投

【7回2/3を無失点に抑えた海星の先発森部=津球場で】

昨年11月から投手に転向した海星の3年生右腕森部が、満を持して県大会初の先発登板を果たした。初回から2三振を奪うなどギア全開で、7回2/3を無失点に抑える快投。要所を締めて三塁を踏ませなかった。

元は二塁を主戦場とする内野手。昨夏の練習試合で左手を骨折し、外野手を経て投手転向した。転向は森下監督が提案。投手未経験者ながら「内野守備の送球を生かせる」と、横手投げ右腕として再始動した。

長いリーチを生かした130キロ超の直球と80キロ台のカーブが投球の軸。今月上旬、今春のセンバツ出場校・大垣日大との練習試合で先発し、完封勝利した。緩急を使った打たせて取る投球で封じ込めたという。

この日も、44キロの球速差で津西打線を翻弄。森下監督は「春先から投球が安定し、一気にエースに登り詰めた」と目を細める。自身の投球について「80点」と振り返った右腕。優勝に向けてフル回転を誓った。