▼子供の頃から「われわれ日本人は勤勉で、世界中で一番休みが少なく働いている」と言われ、そう思っていた。だがこの30年近くは、そうだったのか、大きな疑問だ
▼私が欧州で働いていた時、日本との商売では「えー、今日も日本は休日か、日本は休みばかりでやりづらいな」という場面が何度もあった。(振り替え休日がある国は日本以外ではあまり聞かない)
▼2025年の公休日を見ると、日本では祝祭日(振り替え休日を含む)14日+有給休暇(一般的)20日+盆休3日+年末年始休5日で合計42日。祝祭日は米国、ドイツ、フランス、イタリアいずれも11日+有給休暇が20日程度あり合計31日。中国は旧正月休暇、国慶節休暇等を合わせて21日
▼日本から見ると、イタリアではクリスマス休暇や夏期休暇で長いバケーションがあると思うが、実際に働くと、会社が決めたクリスマス休暇も夏期休暇も有給休暇に含まれる。有給休暇を10日ずつ取得すれば土日祝日を含めて2週間強のロングバケーションになる
▼夏のころ、イタリア市街のレストランでは1カ月くらいの夏休みで閉店する店もある。週休2日であっても普段は週1しか休まず、その分の休日をまとめて、店単位での長い夏期休暇になっている。