
【三重郡】江戸時代に印籠や巾着などの提げ物を引っかけるために用いられた装身具「根付(ねつけ)」。この根付を制作する現代作家6人が開く作品展「森羅万掌(しんらばんしょう)」が19日、菰野町大羽根園のパラミタミュージアム1階、小ギャラリーで始まった。29日まで。小ギャラリーは入場無料。

同展は今年で4回目になる。出品作家は、紫苑(しおん)さん(伊勢市)、しょうじさん(松阪市)、信忠さん(愛知県)、大眞(だいしん)さん(菰野町)に、今回新に、彩音さん(伊勢市)と宙丸さん(大台町)の2人が加わった。6人とも、伊勢根付職人の中川忠峰さんに師事した。
愛らしい表情をしたカエル、ドングリをかじるリス、ごろんと腹を見せて眠るネコなど、約100点が並ぶ。初回から参加する、しょうじさん(52)は「それぞれの個性の違いがよく出ていて、いろんな題材の作品があって見応えがある」と話す。作品は一部非売品を除き、販売もしている。
同展の企画者の大眞さん(44)は「これだけの数の作品が、一度に見られる機会はなかなかない。ぜひ会場へ足を運んでほしい」と呼びかけた。