ヘルメット形の御朱印人気 頭之宮四方神社が「SHOEI」とコラボ バイク愛好者らに

【頭之宮四方神社とSHOEIがコラボしたヘルメット形の御朱印=大紀町大内山の同神社で】

【度会郡】「あたまの神様」として親しまれている三重県大紀町大内山の「頭之宮四方(こうべのみやよもう)神社」と、オートバイ用ヘルメットの製造・販売を手がける「SHOEI」(東京都)がコラボレーションしたヘルメット形の御朱印が、バイク愛好者を中心に人気を集めている。

神社は建久二(1191)年の創建で、第50代桓武天皇の子孫の唐橋中将光盛卿(からはしちゅうじょうみつもりきょう)を主祭神として祭っている。

由緒では、唐子川で遊んでいた村の子どもたちが、川上から流れてきた髑髏(どくろ)を見つけて遊んでいるところに、老人が通りがかりやめさせると、唐橋中将光盛卿が老人に乗り移り「子どもたちと遊んでいたのに」と話し、「私の髑髏を祭れば万民に幸福を与え、守護する」と告げると、村人は髑髏を祭ったと伝わる。

神社は令和4年から交通安全祈願の一つとして、ヘルメットのおはらいを行っており、今回の御朱印も、ヘルメットを着用する人たちが日常生活を安全に過ごし、安全意識の向上につながることを願い、神社が同社に呼びかけて全国初となるコラボが実現した。

御朱印は縦約13.2センチ、横約12.5センチ。SHOEIの代表的な製品「X―Fifteen(エックスフィフティーン)」を模した形で、ヘルメットの造形美を感じられるのが特徴。「ヘルメット形の御朱印は珍しく、カッコいい」と参拝客にも好評だという。

社殿や由緒である神様と子どもたちのエピソード、「無事に帰る」に通じることからバイク愛好者が立ち寄る境内のカエルの石像が御朱印に描かれ、神社の祭礼が行われる16日を意味する16の数字や企業ロゴなども入れた。飾れるように台座も付く。初穂料は800円。受け付けは午前9時―午後5時。

権禰宜の村田卓謹さん(38)は「御朱印を見ることでヘルメットを着用する人に安全意識を持ってもらえれば」と話した。

問い合わせは同神社=電話0598(72)2316=へ。