「再犯防止と地域への貢献を」 三井三重刑務所長が抱負 本社来訪

【小林社長(左)と話す三井三重刑務所長=津市本町の伊勢新聞社で】

【津】1日付で三重刑務所長に就任した三井健二氏(59)が15日、津市本町の伊勢新聞社に小林千三社長を訪れた。6月の刑法改正で拘禁刑が導入されることに触れ「より一層再犯防止と地域への貢献ができれば」と抱負を述べた。

三井氏は山梨県出身で皇學館大文学部卒。受刑者個人の特性に合わせて矯正処遇する拘禁刑について「支援の質や幅を高めることで再犯しない人になり社会に定着する。(導入により)矯正行政の大きな扉が開く」と期待を込め「今年60歳になる節目。これからを背負って立つ若い刑務官が前向きに仕事ができる施設運営が理想」と語った。

小林社長が会長を務める県教誨事業協力会が、不要になった中古図書を募って同施設に寄贈する取り組みにも触れ「多くの図書を頂き本当に感謝している」と述べた。

小林社長は「本を読むことでいろいろな考え方があることを知る。引き続きご協力します」と激励した。