石川氏が出馬表明 三重県知事選「経済力高める」

【知事選に立候補する方針を固めたことを、本紙の取材に明かす石川氏=津市香良洲町で】

建設会社社長の石川剛氏(51)=三重県津市香良洲町=が、任期満了(9月12日)に伴う知事選(8月21日告示、9月7日投開票)に立候補する方針を固めた。石川氏への取材で分かった。

石川氏は11日、本紙の取材に「県民は多くの税金を徴収されて苦しんでいるが、税金は県民のために使われていない」などと指摘。「現状を変えなければ大変なことになる」と訴えた。

その上で「私たちが必要としているのは官僚ではなく、肝の据わった知事。人口を250万人に増やし、経済力を高める」と強調。知事の報酬は「半分でいいじゃないか」と語った。

具体的には、消費税や固定資産税、所得税の減免を進めると説明。南海トラフ地震対策として木造住宅の耐震補強を促進するほか、農家を支援して食料自給率を高める考えも示した。

昨年から周囲に立候補を促され、今年2月には出馬を決意していたという。現時点では無所属で立候補する見通し。「政党に限らず、多くの人と巡り会って進めていきたい」と語った。

石川氏はブラジル・サンパウロ州出身。建設会社「IHI技建」(津市香良洲町)の社長を務めている。これまでに津市議選や前回知事選、前回津市長選に出馬したが、いずれも落選した。

次期知事選は、現職の一見勝之氏(62)=1期=が、先月21日の県議会本会議で再選出馬を表明した。共産党県委員会などでつくる政治団体も候補者の擁立に向けた調整を進めている。