
【四日市】三重県四日市市安島の山画廊は、昭和から平成にかけて活躍した三重を代表する3作家の作品を集めた「三重の三人展」を同所で開いている。27日まで。月、火曜休み。
山画廊と親交があった鈴鹿市の浅野弥衛さん(1914―96年)、桑名市の小林研三さん(1924―2001年)、四日市市の伊藤利彦さん(1928―2006年)が手がけた作品をそろえ、油彩画、水彩画、パステル画、銅版画、ウッドレリーフなど計約60点を紹介している。3人の作品を一堂に展示するのは6年ぶり。山弘之代表は「ぜひこの機会に、見に来ていただけたら」と話す。
3人は、昭和63年5月の山画廊オープン記念の展覧会に作品を出品し、何度か個展も開いた。山代表は、3人の人柄や生前のエピソードも教えてくれた。浅野さんは話し好きでアトリエを訪ねると、「あっという間に、2―3時間が過ぎた」と振り返った。小林さんは動物好きの優しい性格。伊藤さんは知識豊富で一緒に欧州を旅したこともあり、いろんなことを教わったという。