
【津】釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」が8日、三重県津市一志町波瀬の真宗高田派浄明寺であった。本堂中央に置いた釈迦の花御堂の周囲をいっぱいの花で飾った。
釈迦の誕生日の4月8日に毎年実施しており7年ほど前から世話方の田中美千子さん(77)を中心に檀家(だんか)の女性が育てた花などを飾っている。
花御堂の周囲にはスイセン、チューリップ、クリスマスローズなど色とりどりの花を生けた大小の花器が並べられた。
朝から灌仏会の読経があり、信徒が釈迦の誕生の際に甘露の雨が降り注いだという言い伝えにちなんで、像に甘茶をかけて手を合わせた。午後には田中さんによるこけ玉講座があり多くの人が集った。
氏子総代の吉村武司さん(91)は「花まつりを催すようになって足を運ぶ人が増えた。来年はのぼりなど作って盛り上げたい」と話した。