シニアカーを無料レンタル 22日から亀山「関宿」で初の試み 三重

【観光客に無料で貸し出すシニアカーに乗車する本間事務局長=亀山市関町の関宿街道で】

【亀山】三重県の亀山市観光協会は22日から、旧東海道五十三次の47番目の宿場町「関宿」で、初めての試みとなるシニアカーの無料レンタルの実証運用を開始する。期間は6月30日まで。鈴鹿市白子の合同会社「みえシニアカーレント」(古市丈法代表社員)が協力。

高齢者の観光客増加に伴い、歩行が困難な人に、シニアカーで街道を散策してもらうのが狙い。同市関町新所の観光駐車場東側の同協会が管理する足湯交流施設にシニアカー2台を用意。午前9時―午後4時の間で約二時間程度利用できる。

「関宿」は昭和59年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、東西約1・8キロの街道には、江戸―明治期の町屋約200軒が軒を連ね、県内外から多くの観光客が訪れている。

古市代表社員は「シニアカーの利便性を多くの人に知ってもらえる機会になれば」、同協会の本間一也事務局長は「無料貸し出し期間中の利用者の声を聞き、今後本格的にどのように運用するか検討する」と話していた。問い合わせは同協会=電話0595(97)8877=へ。