
【北牟婁郡】日本列島縦断ツアーで紀北地域に来るインバウンド(訪日客)をもてなそうと、三重県の尾鷲市と紀北町の事業者らは10日、同町東長島のレストラン「かっぱ倶楽部」で、企画した3泊4日の行程表を最終確認した。中高生が初めてガイドを担うなど、地域交流を前面に出している。
オーストラリアの旅行会社が主催する同ツアーは、鹿児島市から青森県弘前市までの7都市を北上しながら巡る。東豊県議らがインバウンドを呼び込もうと、約10年前に受け入れを始めた。日本の生活文化を観光化した企画が好評だという。
今年は3月28日から3泊4日で22人が滞在する。同町長島の漁師町「魚まち」や熊野古道の散策、そば打ち体験などは例年通り実施。土井竹林の案内で、地元の中高生らを初めて起用するなど、地域一体でインバウンドを歓迎する。
この日は、各事業者の受け入れ体制やイベントの詳細を確認。雨天時の行程なども検討した。東県議は「地域全体でもてなす輪は着実に広がっている。この地域は人が観光資源。交流する絶好の機会と捉え、歓迎ムードを作りたい」と話す。