押し花と墨絵を融合 津で濱田さん7年ぶり個展

【作品を紹介する濱田さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市河辺町の濱田陽子さん(78)は5日、同市中央の三重画廊で個展を開き、押し花と墨絵を融合させた大小の額作品53点を展示販売した。9日まで。

濱田さんの押し花歴は25年。自宅で育てたさまざまな花を使い、墨などで描いた絵画と組み合わせた独創的な作品を制作している。個展は7年ぶり5回目。

墨や金泥で描いた背景に大小のクリスマスローズを置いた「輝いて」、水分を根気よく抜き乾燥させたプチトマトと細く渦を巻く小さなソテツの芽をリズミカルに置いた「ジャズを聴きながら」、繊細な花や葉を丁寧に押した「こまくさ」のシリーズなどが並ぶ。

濱田さんは構図は全てひらめきで決めるといい「人とは違うものを作りたい。好きな花を咲かせて作品にして私が一番楽しんでいる。見た方にも『楽しい』と思ってもらえたら」と話した。