市川氏が県議補選へ立候補表明 伊賀市議「人口減に危機感」 三重

【記者会見で、県議補選への立候補を表明する市川氏=県庁で】

伊賀市議の市川岳人氏(42)=同市島ケ原=は3日、三重県庁で記者会見し、今秋にも実施される県議補選同市選挙区(被選挙数1)に自民党公認で立候補すると表明した。市議は辞職の方針。

市川氏は「人口減が進む地域の状況に危機感を抱き、立候補を決めた。人手不足が続けば企業の撤退も起こりうる」と説明。「市議として培った見識をベースに県政で活動したい」と述べた。

「医療は中勢伊賀というくくりで議論が進みがち。伊賀地域での産科は1院だけになった」などと訴え、地域医療の充実に取り組むと強調。教育環境の整備に取り組む考えも示した。

同席した川崎秀人衆院議員=比例東海=は前回県議選で自民が同市選挙区の議席を失ったことを「大きな衝撃だった」とし、国土強靱化の停滞などを懸念。「全力で市川さんを推す」と述べた。

市川氏は平成25年の市議選に初当選し、4期目。令和3年4月から1年間、議長を務めた。議運の委員長や監査委員などを歴任。平成28の市長選では落選した。慶応大経済学部卒。

同市選挙区では、市長選に出馬した稲森稔尚氏の辞職により、欠員が生じている。補選への出馬表明は市川氏が初めて。任期満了(9月12日)に伴う知事選に合わせて実施される見通し。