
【亀山】三重県の亀山市と亀山医師会は23日、同市東御幸町の市文化会館で、「住み慣れた地域で自分らしく過ごすため」をテーマに「市民公開講座」を開き、市民ら約450人が参加した。
同講座の主催者を代表して櫻井義之市長は「本市は平成22年7月、WHO(健康都市)に加盟し、市民が日々の暮らしの中で、心と身体の健康を意識し、健やかに幸せに暮らせる『亀山』を目指している」と述べ、「この講座を意義ある機会にしてください」とあいさつした。
同講座では、エンドオブライフ・ケア協会代表理事で横浜市のめぐみ在宅クリニックの小澤竹俊院長(62)が「人生の最期まで過ごせる社会を目指して」と題し講演。
小澤院長は「人生で人に迷惑をかけているなどで苦しんでいる人の気持ちを理解し、分かることが大切。家族や友人が否定せず励ましでもなく、話しを聞き支えとなる信頼関係を築くこと」と促した。
また、休憩時間を利用し、「訪問看護ネットワークかめやま」の看護師らが客席の市民らにフレイル予防体操を指導したほか、岐阜県の「わおん爆笑劇団」が、認知症を知るための寸劇を披露した。