三重県は21日、障害者施設の職員を対象に開く研修会で講師を務める県民ら53人の個人情報が、一部に漏えいしたと発表した。電子メールの送信ミスが原因。県は53人に謝罪した。
県によると、このメールは研修の内容などを検討する「人材育成検討部会」の運営委員8人に送信。講師ら53人の住所や電話番号、メールアドレスを記載したファイルが含まれていた。
障がい福祉課の担当者が12日午前10時ごろに送信した。約30分後、メールを受信した運営委員の一人が「個人情報が含まれている」と県に連絡したことをきっかけに誤送信が発覚した。
担当者が委員名簿のファイルに個人情報が含まれていることに気付かずに送信したことが原因。担当者は当時、この委員名簿を含めて14日の会議で使用する資料を送信しようとしていた。
県は運営委員らにメールの削除を依頼した。同課は「当事者に迷惑をかけたことをおわびする。今後は送信前に複数人でファイルの内容を確認するなど、再発防止を徹底する」としている。