バスで遷宮「お木曳行事」PR 伊勢市内で運行開始

【お木曳行事に向け市内で運行しているラッピングバス=伊勢市の近鉄五十鈴川駅で(伊勢御遷宮委員会提供)】

【伊勢】令和15年の伊勢神宮式年遷宮に向けた民俗行事「お木曳(きひき)行事」をPRするラッピングバスが、三重県伊勢市内で運行を始めた。伊勢神宮内宮、外宮を中心とした路線を走り、来年に始まる行事をアピールする。

行事は、遷宮で社殿の建て替えなどに使う御用材を、市民らが神宮へ運び入れる。バス車体の左側面に、用材を奉曳(ほうえい)車に載せて陸路で運ぶ「陸曳(おかびき)」、右側面には五十鈴川をさかのぼって運ぶ「川曳」をイメージしたイラストをデザイン。「令和のお木曳行事」の文字や、行事日程も書かれている。

令和8、9年に行事を控え、市民や観光客に周知し機運を高めようと、市や商工会議所などでつくる伊勢御遷宮委員会が企画。三重交通の路線バス一台にラッピングを施した。来年2月10日まで市内の路線で運行し、ルートは日によって変わる。

同委員会事務局の担当者は「多くの市民に行事に関心を持ってもらい、参加してほしい。観光客にも伊勢の誇りの行事をPRし、足を運んでもらいたい」と話している。