
強い冬型の気圧配置の影響で、三重県内は19日、北部を中心に大雪に見舞われた。新名神高速道路では一時、百数十台規模の立ち往生が発生。小中学校や高校の休校も相次いだ。
津地方気象台によると、同日午前9時の時点で、いなべ市で21センチ、四日市市曽井町で8センチ、菰野町で6センチの積雪を記録。中部や南部の平野部でも降雪が確認された。
県などによると、同日午前5時ごろ、新名神高速下り亀山西ジャンクション(JCT)付近で、複数台の車が積雪の影響で動けなくなり、百数十台が立ち往生。レッカー車が出動するなどして、約5時間後に立ち往生は解消した。
立ち往生を受け、新名神高速の四日市JCT―亀山西JCT間(27・3キロ)が上下線で午後4時まで通行止めとなったほか、東海環状自動車道の大安インターチェンジ―新四日市JCT間(7・8キロ)も雪の影響で通行止めとなった。
県警によると、同日午前0時から午後4時までに、積雪や路面の凍結によるスリップ事故が24件発生。いずれも物損事故で、けが人は確認されていないという。
また、雪の影響でいなべ市、菰野町の小中学校と高校の全校が休校したほか、県内の特別支援学校6校が休校。四日市市などで18の公立小学校と15の公立中学校、8つの県立高校が始業を繰り下げた。
気象台は同日午前5時ごろ、いなべ市と菰野町に大雪警報を発表したが、10時過ぎに解除。20日明け方にかけて北部で大雪になる可能性があるとして、大雪や路面の凍結などに注意するよう呼びかけている。