
【亀山】三重県亀山市の櫻井義之市長は17日、市役所で定例記者会見に臨み、令和7年度一般会計当初予算案を発表した。前年度比6・3%増の236億2千万円で過去最大規模。
活力ある持続可能な「緑の健都」の実現と、さまざまな環境変化に対応できるレジリエンスの強化や「分度・推譲」の実践に同7年度から3年間取り組む「財政構造改革」の初年度として、未来にツケを回さない「構造改革元年予算」とし、25日開会の市議会3月議会に上程する。
歳入は、市税収入における個人市民税と法人市民税が増収となることから、前年度比8・9%増の105億8370万円。コロナ禍前の水準までの回復を見込んでいる。
一方、財政調整基金から5億2千万円を取り崩すが、令和6年度決算における剰余金の積み立てなどにより、財政調整基金は同年度末残高見込みの15億2400万円と同水準となる見込みで、取り崩し基調に歯止めをかけるものと見込んでいる。
歳出は、ごみ溶融処理施設大規模整備事業に1億3590万円▽防災情報伝達システム整備事業に2億4800万円▽津・鈴鹿・亀山の3市消防指令業務共同運用事業に4億2977万7千円▽民間業者委託による中学校全員喫食制給食実施事業に2億3220万1000円―などを計上。
このほかの主な事業は次の通り。
子育て世代包括支援事業=1億1106万6千円▽消防庁舎と関分署自家用発電設備改修事業=7460万円▽水道施設専用通信デジタル化事業=7900万円▽新庁舎建設基金=1億円▽学校給食費等に係る保護者負担の軽減=2120万9千円