刑法犯1万933件、3年連続増 三重県警、昨年の認知件数

三重県警は6日、昨年認知した刑法犯の件数が前年比978件増の1万933件で、3年連続で増加したと発表した。検挙件数は同184件減の3626件で、2年ぶりに減少。検挙率は同5・1ポイント減の33・2%で、3年連続の減少となった。

県警によると、窃盗犯の認知件数は7293件で、前年から384件増加し、刑法犯全体の約3分の2を占めた。うち、自転車盗が1876件で最多。太陽光発電施設のケーブルなどを狙った金属盗は前年から54・5%増えて536件だった。

殺人や強盗、不同意性交などの重要犯罪は前年比4件増の120件。特殊詐欺と「SNS(交流サイト)型投資・ロマンス詐欺」の被害は同276件増の669件で、被害額は過去最悪の約39億円だった。

県警の担当者は「社会情勢の変化とともに、犯罪の形態も変わってきている。捜査を推進するとともに、犯罪の傾向を分析し、防犯対策を進めていく」と話した。