【鈴鹿】三重県の鈴鹿市特別職報酬等審議会(9人)の田中彩子会長は6日、市役所で市長と副市長の給料や議員報酬などを引き上げるよう末松則子市長に答申した。市は関連条例の改正案を2月定例議会に上程する。引き上げが決まれば、給料と報酬は20年ぶり、期末手当は9年ぶりとなる。
市が1月27日諮問し、2回審議した。答申書では、市長と副市長の給料と議員報酬の額については3・0%の引き上げ、議員の期末手当支給率は年率4・00月分、市長と副市長の期末手当支給率は年率4・60月分―が、それぞれ適当とした。
また、社会経済情勢を反映した報酬などとなるよう、毎年本審議会を開催することの検討を申し入れた。
答申に基づきそれぞれの年収を算出すると、市長は1909万6800円(106万8480円増)、副市長は1471万6800円(81万2160円増)、議長は1060万800円(59万6640円増)、副議長は932万4千円(52万7520円増)、議員は840万円(48万4800円増)。
田中会長は「社会経済情勢や市の財政状況、人事院勧告の内容、県内他市の特別職の報酬などを勘案し、慎重に審議した」と述べた。
末松市長は「重い答申と受け止めた。見えるかたちで市民にしっかりと説明責任が果たせるよう、頑張って働いていきたい」と話した。