【鈴鹿】救命活動に協力した功績をたたえる表彰式が6日、三重県鈴鹿市飯野寺家町の同市消防本部であり、酒井孝明消防長が同市と亀山市、津市の男女9人に感謝状を手渡した。
表彰を受けたのはホンダOBを中心としたボーリング仲間で、鈴鹿市西条4丁目の中村謙さん(75)、同市国府町の竹村勉さん(74)、同市算所4丁目の米川悟さん(78)、同市国府町の内田利夫さん(76)、同市鈴鹿ハイツの村田直さん(76)、亀山市関町の佐々木秀明さん(66)、同市みずきが丘の近藤幸雄さん(79)、津市河芸町の山中正志子さん(72)の8人と、イオンタウン従業員の杉本奈津季さん(32)=鈴鹿市南若松町=。
同消防本部によると、9人は昨年11月21日午後1時11分ごろ、鈴鹿市庄野羽山4丁目のイオンタウン鈴鹿ショッピングセンター2階アピナ鈴鹿店ボウリング場内で、競技中に突然倒れた四日市市桜台2丁目の竹内幸江さん(77)に対し、迅速な119通報とともに、心肺蘇生やAEDの使用など適切な処置で連携し、駆けつけた救急隊員につないで人命救助に尽力した。
この日は、竹内さん本人も元気な姿で会場を訪れ、「みなさんに迅速に対応していただいたおかげで12月10日に無事退院できた。改めて、健康で生活できることの大切さを感じている」と9人に感謝の気持ちを伝えた。
竹内さんはボウリングが趣味で、夫と週2回ほどゲームを楽しんでおり、持病も特になかったという。
10分以上心肺蘇生を続けたという竹村さんは「あの時は無我夢中だったが昔、会社で訓練したことが今になって役に立って良かった。(竹内さんの)元気な姿を見て安心した」と話した。