日硝ハイウエーアリーナ(三重県津市)で2日に閉幕した第53回東海高校ハンドボール選手権大会で、県男子2位の四日市南が3位となり、3月24日から大分市で開かれる第48回全国高校選抜大会初出場を決めた。
清水東(静岡)との3位決定戦に競り勝ち、東海地区第3代表の座をつかんだ。静岡1位校とシーソーゲームが続く中、相手チームの1人退場に乗じて、2年生の稲垣主将の連続得点でリードを奪った。その後、自分たちのチームから同時に2人の退場者を出すピンチに見舞われたが、粘り強く守って逆転を許さなかった。
試合終了の瞬間はコートの上で歓喜の輪が広がった。四日市市拠点のクラブチーム、ヴィアティン三重出身の稲垣を始め、小・中学からの競技経験者が多く周囲の期待を集めていた学年。予選敗退した昨年の同大会は、肩の故障の影響で思うようなプレーができなかった稲垣は「高校最後のチャンス。逃したくなかった」と感無量だった。