「PFAS」目標値超える地点なし 三重県内20地点の水質調査結果

発がん性が疑われる有機フッ素化合物「PFAS」について、三重県は30日、県内20地点の水質調査結果を発表した。国が定める暫定目標値を超える地点はなかったとしている。

県によると、調査は昨年6月に続き、2回目の実施。水質汚濁防止法に基づく環境基準点と位置付けている20河川の計20地点で先月3日に採水し、PFASの濃度を調べた。

調査地点で最も濃度が高かったのは鈴鹿市内を流れる金沢川の千代崎樋門で、1リットル当たり12ナノグラム(ナノは10億分の1)。国が暫定目標値とする1リットル当たり50ナノグラムは下回った。

県はPFASの濃度について「昨年6月との比較だけで変化の傾向をつかむことは難しい」と説明。「今後も状況把握に努めるが、調査地点を改めて検討する可能性もある」としている。