中学生にバレーボール指導 元日本代表の佐藤あり紗さん、熊野・飛鳥中で 三重

【佐藤さん(左から2人目)のスパイクを受ける生徒=熊野市飛鳥町の市立飛鳥中で】

【熊野】三重県熊野市飛鳥町の市立飛鳥中学校で28日、バレーボール女子元日本代表の佐藤あり紗さん(35)によるバレー教室があり、全校生徒18人に実技指導をした。

市教委によると、令和5年9月に始まったスポーツ庁のアスリート派遣事業の一環。佐藤さんは現役時代、Vリーグや2016年のリオデジャネイロ五輪で活躍した。

プレー集とともに現役時代を振り返り、役割やレシーブ技術を紹介。リベロとして「誰よりも声を出す」「最後までボールを追う」の2点を意識していたと説明した。

レシーブ練習では、自身の代名詞「回転レシーブ」のこつを伝授。生徒らは低い姿勢のままボールが飛んだ方向の腕を振り上げ、横に受け身を取る練習を繰り返した。

実践形式の試合で、佐藤さんは「良い意味で仲間を信頼しない」関係性が重要とし、ミスに備えたカバー姿勢や声の掛け方を助言。サーバーとして試合にも加わった。

陸上部に所属しているという2年生の奥地洋子さん(14)は「仲間と協力するチームスポーツの楽しさを学べた。試合中の行動全てに意味があると分かった」と話した。