【熊野】熊野商工会議所(三重県熊野市木本町)の30代の男性元職員が商議所の預金口座から現金を着服したとして、熊野署は24日、元職員を詐欺の疑いで書類送検した。
商議所によると、元職員は令和元年4月に入所し、主に経理業務の一般会計を担当。同3年5月―昨年4月、約110回にわたり計約6500万円を着服したとされる。
預金の引き出しに必要な公印は、管理者の上司に白紙の出金伝票に不正に押印させた上、資金を移動させたと見せかけようと通帳を偽造するなどし、現金を着服したという。
元職員は商議所の聞き取りに対し「ギャンブルなど遊興費に充てた」などと話し、着服を認めている。当初から着服金の返済の意思を示し、既に全額返済されている。