津なぎさまちが開港20周年 来月16日に記念シンポ

【津】津なぎさまち開港20周年を記念し、津なぎさまちイメージアップ事業実行委員会は来月16日、同所で記念シンポジウム(共催・津市)を開く。同港は県と中部国際空港(セントレア)を海上航路で結ぶ県内唯一の海の玄関口。節目の年にあたり、さらなる認知度向上や利用促進を目指す。

中空の開港に合わせ、平成17年2月17日に海上アクセス拠点として開港。中空と結ぶ海上航路として、県内では津ルートのほかに四日市、松阪、鳥羽ルートが開設されたが、利用者数の減少などで津以外は閉鎖され、現存する唯一の航路となっている。昨年12月末時点の利用者数は延べ495万2936人。

ただ、津ルートも盤石ではない。コロナ禍で一時利用者数が九割激減した。現在は回復傾向にあるが、まだコロナ前の6割程度の水準にしか戻っていない。市では安定的な運用に向け、国や県に支援を求めている状況だ。

シンポジウムは午後1時から開催。実行委員会会長を務める朴恵淑三重大客員教授、中部国際空港会社の新屋修一執行役員による講演、前葉泰幸市長をコーディネーターに、国交省や県の関係者らが参加したトークセッションが行われる。

また、今年50周年を迎える津中央ライオンズクラブから双眼観光用望遠鏡2基が贈呈され、その受贈式も行われる。

前葉市長は「シンポジウムでは、なぎさまちを今後どうしていくか披露したい」と話している。

シンポジウムは参加費無料だが申し込みが必要。来月7日まで市ホームページなどで受け付けている。問い合わせは実行委員会事務局(市都市計画部交通政策課)=電話059(229)3180=へ。