【鈴鹿】鈴鹿市は21日、地域産業の担い手確保と市の雇用促進を図る「鈴鹿deはたらこっ!プロジェクト」の一環で、市内高校の教員や県教育委員会事務局の職員を対象にした市内企業見学ツアーを初開催した。
高校関係者に市内企業の魅力を知ってもらうことで、市の未来を担う高校生への間接的な企業PRにつなげるのが狙い。
この日は県立石薬師高校、稲生高校、白子高校の教員計五人と県教委事務局の高校教育課職員など三人が参加。
参加者らは運輸業三重執鬼=同市地子町=、介護施設慈童会=同市若松西六丁目=、自動車販売業ICDAホールディングス=本社・同市飯野寺家町=の3社を訪問し、各社の事業概要や採用状況、若手育成の取り組みなどについて、それぞれの担当者から説明を聞いた。
創業58年目に入るというICDAホールディングス(向井俊樹社長)は、県内31拠点でホンダ四輪販売三重北とオートモールを展開するほか、自動車リサイクル部門のマーク・コーポレーションを運営する。
人材開発部の川戸敏樹主任は「高卒は事務職とメカニックで採用し、今年4月の高卒内定者数は17人。最近は女性や外国籍のメカニックもいる」などと話した。
参加者らは熱心に話を聞いており、県立稲生高校の杉本吾郎教諭は「直接担当者から話を聞くことができたので現場の様子がよく分かり、イメージが膨らんだ。生徒らの就職指導に役立てたい」と話していた。
28日にも実施し、飯野高校を含めた4校の教員らが別の3企業を訪問する。