三重知事、企業などの地方移転期待 首相の東京一極是正発言で

一見勝之三重県知事は9日の定例記者会見で、石破茂首相が伊勢神宮参拝後に臨んだ年頭記者会見での発言について「地方を元気にすると言っていただき、ありがたい」と述べた。

一見知事は石破首相の年頭会見で最も印象的だったこととして、東京一極集中の是正に向けた取り組みを挙げた。「県の要望が通ったことは喜ばしい」と述べ、企業などの地方移転に期待した。

リニア中央新幹線の早期全線開通に向けて取り組む姿勢には「ありがたい」とし、避難所の生活環境を改善する方針には「県も市町を応援する体制を来年度予算で考えたい」と語った。

一方、石破首相が言及した政府機関の地方移転には「国会対応があるので、それほど簡単なことではない」と指摘しつつ「総理がおっしゃったので進むのではないかと思う」と語った。

このほか、会見で任期満了(9月12日)を前にした自らの進退について改めて問われた一見知事は「まだ決めているわけではない。これからいろんな方の話を聞いて決める」と述べた。