小学生ら科学の楽しさ実感 伊勢高生指導役で実験や観察 三重

【バスボムを水の中に入れ泡が発生する様子を観察する小学生とSSC部員(左)=伊勢市の伊勢高校で】

【伊勢】伊勢市の三重県立伊勢高校で24日、小学生と保護者らを対象とした「親子科学教室」が開かれた。科学系のクラブ「スーパーサイエンスクラブ(SSC)」の部員らが指導役となり、実験や観察を通して、子どもたちに科学の楽しさを伝えた。

市内の5、6年生と保護者40組が参加。SSCの物理部、化学部、生物部員約20人が、子どもたちに親しみやすいテーマで実験や観察を用意した。

化学部では、クエン酸と重曹を使って泡の出る入浴剤「バスボム」づくりに挑戦。子どもらは、袋に材料を入れて混ぜ合わせ丸めていった。水の中にバスボムを入れ、二酸化炭素の泡が発生する様子も確認。参加した小俣小5年の中野冬羽(とうわ)さんは「面白かった。作ったバスボムを家で使うのが楽しみ」と話していた。物理では、紙製のピンホールカメラづくり、生物では顕微鏡でウミホタルの発光を観察した。

同校は、科学技術系の人材を育成する文部科学省の事業「スーパーサイエンスハイスクール」指定校。科学教室は、平成24年から毎年開いている。指導した化学部部長の2年生森田みのりさんは「この教室をきっかけに科学に興味を持ち、科学の楽しさを感じてもらえたらうれしい」と話した。