村で風景や祭事撮影 津の写真家・松原さん個展 三重

【作品を紹介する松原さん=津市美里町の「ギャラリー0369」で】

【津】三重県津市美里町の写真家、松原豊さん(57)の写真展「村の記憶/まえとあと+++」が、松原さんが主宰する同町のギャラリー「gallery0369」で開かれている。学生時代の卒業制作から近作までモノクロのフィルム写真30点を展示している。31日まで。午後1時―同6時。25、26日は休廊。

松原さんは各地の村で風景や祭事などを撮影した写真集「村の記憶」を平成23年に出版。同作が生まれる起点となった学生時代の作品や、未発表作品などを展示する「村の記憶/まえとあと」を昨年から継続している。

今展では岐阜の里村の日常を捉えた卒業制作と、県内外で撮影した農村とそこに住まう人、劇作家との親交から生まれた演者のポートレートなどをランダムに並べた。

松原さんは「時期や場所の区切りを解きほぐし近似値のものを群れとして展示した」とし「令和の中での村の姿を全体像として捉え、形態が変わるところを丁寧に見ていきたい」と話した。