特殊詐欺被害、声かけ防ぐ 川北さんに感謝状 三重県警亀山署

【田名瀬署長(左)と感謝状を持つ川北社長(中央)=亀山署で】

【亀山】三重県警亀山署(田名瀬孝代署長)は20日、亀山市野村4丁目の同署で、特殊詐欺を未然に防いだとして、同市白木町の運送業「カワキタエクスプレス」の川北辰実社長(60)に、田名瀬署長が感謝状を贈った。

今月10日、同市関町の銀行を訪れた川北社長は、60代の男性がATMの前で、携帯電話をスピーカーモードにして、男性からの指示で、現金30万円を振り込もうとしている様子を見て不審に思い、「何のお金を振り込みですか。それは詐欺だと思いますよ」と声をかけ、窓口に案内し、詐欺被害を防止した。

川北社長は「思い切って声をかけて、男性に被害が及ばなくてよかった」と当時を振り返った。田名瀬署長は「川北社長の行動に感謝します。ありがとうございました」と礼を述べた。

今年11月末の同署管内の特殊詐欺事案は12件。被害総額は約5690万円。